最近、一昔前まではなかったはずであろう言葉「ブラックバイト」という言葉をみなさんも耳にすることが多くなったと思います。このブラックバイトという言葉は誰の目から見てもあきらかな長時間労働や過剰労働をさせられた挙句、給与や残業代が正当に支払らわれないなどのあきらかな労働基準法違反のアルバイトを指す言葉として近年誕生しました。しかし一昔前まで無かったこの言葉が何故誕生してしまったのか今回は話していきたいと思います。
企業側のコストカットからの余波
よくニュースや新聞などで目にする通り、多くの企業が不景気の影響から現在経営難に陥ってしまい厳しい状況ながらも必死でがんばっています。このことからそんな状況を改善しようと多くの企業が取り組み、改善策として打ち出しているのがコストカットです。しかしこのコストカットも難しいものであり、飲食店の話で例えるなら食材の材料費を削りコストカットをしようとすると、料理の質や味の低下をまねき客足が遠のいてしまい更に経営が悪化してしまいます。しかしお客様に直接影響のないアルバイトの人員削減をして、給与面を削ると取りあえずはコストカットにはなりますがこれをしてしまうと当然、一人当たりの仕事量が増え過剰労働になってしまい、結果的にそれがブラックバイトと呼ばれるようになったのです。
人員不足
上記ではアルバイトの人員が削減されていることを話しましたが、
現在、アルバイトの人員が減らされているのに対して、正社員の方は減らされているのではなく、働き手がいない、いわゆる人員不足に多くの企業が陥っているのです。しかし何故このようなことが起きてしまっているかというと、高待遇の仕事を求める人が多くなったことや正社員以外にも契約社員や派遣社員など働き方も多種多様になり、結果的に正社員の割合が減少してしまったからなのです。このことから正社員に任されていた仕事がアルバイトに任されざるおえなくなり、過剰労働や長時間労働を強いられることになってしまい、それがブラックバイトと呼ばれるようになったのです
そもそもアルバイト社員側が働くことに関して理解できていない
これまでは雇用側の問題を話してきましたが、このブラックバイトという言葉出てきた時期に、同じくニュースや新聞などでよく目にするようになったのがアルバイトの働き方に関する問題です。このアルバイトに関するニュースは世間の中ではアルバイトで働いている人の質の低下や常識が低下しているのを露呈する結果となり、そもそもアルバイトとして働くこと自体を理解していないのではないかと誰もが思ったはずです。このことから働く意味を理解しないままアルバイトをしている人が増え、少しの忙しさや自分の思っていたものと違うことをブラックバイトだと勘違いしている可能性もあります。
まとめ
ここまで色々と話してきましたがブラックバイトと呼ばれるものの原因は、人員の削減や人員不足からアルバイト一人が抱える仕事量が増えてしまい、結果的に過剰労働や長時間労働を強いられてしまった結果が招いたことだといえます。またアルバイトとして働くことを理解しないままアルバイトをしてしまい、少しの忙しさや自分の中の思い込みから、それらをブラックバイトとして総称してしまっている人もいるのです。