アルバイトを雇う側の方にとって、せっかく入ったアルバイトが早い段階に辞められてしまうことは大きな痛手となります。アルバイト側からすると、辞めたいと思う理由の中で多いのが「スタッフたちの空気になじめない・空気が良くない」ということです。
こうした空気感は誰でもすぐに感じ取れるもので、入ったばかりの新人に対してそのような印象を与えてしまうと早期退職につながる可能性が高くなります。早期退職をさせないためにも、入店当初の教育や対応はとても重要になってきます。
では具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか。今回はアルバイトの早期退職を防ぐための取り組みについて見ていきます。
メンターを設ける
「スタッフの空気感が良くない」というのは、社員や先輩アルバイトの面倒見が良くないことや、仲の良いスタッフで固まって盛り上がることにより生じる内輪ノリなどで、新人アルバイトに対してオープンでない環境になってしまっていることが原因です。
これらを防ぐための方法の一つとして「メンターを設ける」ことが挙げられます。メンターとは、仕事をする上での指導者・助言者のことです。
社員でもアルバイトでも構わないので既存のスタッフの中から、新人のための研修や実務の面でサポートや指導をすることができる、ある程度の技量や経験がある人間に新人が現場に慣れるまで担当させるのです。勤務時間がかぶるときはメンターと共に仕事をこなし、ノウハウを教えて、もし新人が何か手間取ったりミスしてしまったときはすぐにフォローに入ります。
早期退職の一番の原因は、職場になじめないこと。それを防ぐためには早いうちに人間関係を築いて職場に慣れていくことが必要不可欠です。この点においても、メンターが積極的に新人とコミュニケーションを図り、新人に職場での居場所があることを感じてもらえるよう努力すると良いでしょう。
信頼関係のつくり方
人間関係とは難しいものですが、その中で上手く信頼関係をつくっていくためのポイントを紹介します。
・お互いのことをよく知る
コミュニケーションの中で、どんな人なのかをお互いに知っていくことが大切です。それがわかれば理解し合える点も増えるでしょうし、もし仮に相手のことを好きにはなれなかったとしても、仕事をする上でどう上手く付き合えばいいかというポイントは見えてくるはずです。
・メンターがお手本になる
メンターは新人にとっての教科書のようなものです。実務のこなし方を教えるのはもちろんですが、万が一メンター自身がミスをしてしまったときでも、それをごまかすことなく、きちんとした誠実な対応を見せるようにしましょう。その姿勢はきっと新人にも受け継がれるはずです。